Kindle Unlimited 解約

本日、一ヶ月お試し終了前にKindle Unlimitedを解約しました。

結論から言えば検索機能が貧弱過ぎます。誇れるほどのラインナップがまだないということなのでしょうが、意図的に深く探せないような作りになっており、これはちょっとユーザーを馬鹿にし過ぎだなあ、と感じてしまいました。

現時点でこのサービスに意味が見出せるのは雑誌好きなユーザーくらいではないかと思います。僕もiPadProの12.9インチを持っていたら解約を少しためらったかもしれませんが、今続ける理由はなにも思いつきませんでした。

ただ勝者がAmazonになるかどうかはともかくとして、遅かれ早かれこのようなサービスが一般的なものになるのは間違いないでしょう。音楽が辿った道を書籍が辿らない理由がありません。

個人的には月980円という価格は安すぎるように感じますが、単に読書好きとしての思い入れだけなのかもしれません。元々僕が好きな作家は作品だけで食べていくのが難しそうな人が多いですが、楽曲だけで食べていけるミュージシャンが激減したように、今後は今まで作品で食べてきた少数の作家にとっても受難の時代が来るはずです。

ミュージシャンにはライブと物販という武器がなんとか残されていました。作家はコンテンツの多メディア展開と文化人枠が古くからの定番ですが、この恩恵に与れる人は極めて限られていますし、そもそも大したお金になりません。

ビジネス領域では、10年ほど前からメールマガジンによる収益が模索されています。先日ジャーナリストの方が、自分のメルマガはクラウドファンディングのつもりで登録してほしいとお願いしている、と発言している記事を読みましたが、今後はあらゆる著作者が本業とは別の収益を作っていかないといけなくなるのかもしれません。